くいしばりが不快の原因!?
くいしばりとは
当院は、くいしばり・かみ締めの改善に力を入れております。
くいしばりは無意識にやっていることなので、ご自分でくいしばり癖(TCH:Tooth Contact Habit)に気づいている方はほとんどいません。音がする歯ぎしりは数%しかありませんが、このTCHのある方は50%以上いらっしゃいます。
何もしていないとき本来、上下の歯は接触していな。くちびるを上下閉ざしていても上下の歯は触っていないのです。本来上下の歯は会話、食物の咀嚼、食物の嚥下という動作をするときに瞬間的に触るだけです。ですので、通常であれば、1日の接触時間は合計でも20分以下です。
「歯をくいしばって頑張る」という言葉があるように頑張ろうとする人は無意識にくいりばります。心と筋肉の関係は密接です。怒ったり、悲しんだり、喜んだりすれば、顔の表情に出ます。これは心の状態と表情筋という顔の筋肉とが関係するからです。
自信があるときは、胸を張って堂々と歩けますが、その反対の時はうつむいてとぼとぼ歩くことになります。この例も心と筋肉の密接な関係を表しています。くいしばりに話を戻すと、心のストレスがかかると無意識にくいしばってしまうということなのです。昼、くいしばるような心の状態だと、夜、寝てからもくいしばりや歯ぎしりが更に強くなるのです。
TCHは昼夜ともにやるので、それによる障害はいくつもあり、深刻です。
- 歯に対する障害
- 知覚過敏、くさび状欠損、充填物等の脱離
- 歯根破折、咬耗(歯のすりへり)に
- 歯周組織への障害
- 歯周病の悪化 ― 歯を支える骨は歯根を過度に圧迫されると骨吸収を起こす
- 骨隆の形成 ― TCHに対抗して骨が増殖する
- 顎関節への障害(顎関節症)
- 開口障害、関節痛、関節雑音、肩コリ、頭痛
- 朝、鏡を見た時、舌側面に歯形がついている(舌圧痕)
- 頬の内側に横すじができている(頬咬線)
様々な不快症状の原因となるくいしばり癖は治療できます。心理療法と歯に装着するマウスピースによる方法があります。
ご相談ください。肩こりも改善します。
その他、ブログでもくいしばりについて解説しています。
・くいしばり癖
・くいしばりによる様々な障害
・なぜ、くいしばってしまうのか?
・心と筋肉の深い関係
・心とかむ筋肉(咬筋)の関係
・くいしばりとスポーツや仕事の能率との関係
・「くつろぐ」という言葉の語源
・くいしばり癖の治療法 心理学・マウスガード