歯周病
歯周病
歯周病とは歯周病菌により顎の骨が溶かされる病気で「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とも呼ばれています。歯の(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。体質や加齢によるものではありません。初期状態では歯ぐきに炎症が起こり、腫れたり出血したりします。進行すると膿みが出てきて顎の骨が吸収・破壊され、最終的には歯がぐらついて抜けてしまいます。歯周病はある程度進行しないと症状が出にくいので、治療開始が遅れがちなので注意が必要です。
当院ではこの地域で30年以上前より歯周病の治療・予防に力を入れております。
歯周病の進行
歯周病はサイレントキラーと言われているほど危険な病気で、症状が目に見えてわかる頃にはかなり症状が進行している状況です。時には抜歯も必要と判断される場合も多々ありますが、抜歯することで様々な障害が発生してきます。
50歳代で歯が抜け始め、60歳代、70歳代で次々に抜けて歯を失うということにならないよう、日頃から歯周病の予防をぜひ心掛けたいものです。
歯ぐは硬く引き締まって色も綺麗なピンクです。歯を支える骨も致密でしっかりした状態です。
まだ歯茎のみの炎症という状態ですが、この炎症が発生することで歯茎は腫れ、
赤くなり、出血を伴いやすくなります。
骨まで炎症は到達していない状態です。
歯と歯肉がはがれ、そこに深い溝(歯周ポケット)が形成されます。
歯を支える骨の破壊も始まります。
歯を支える骨の破壊吸収が進行して歯がぐらつき始めます。
疲れたりすると腫れたり、痛んだりします。
歯を支える骨は更に減少してぐらつきも増して、咬みづらくなります。腫れや痛みの頻度も増します。
歯周病治療
歯周病は50歳を過ぎるころから抜ける歯がで始めます。60歳、70歳で更に進行が速まるのです。しかし、歯周病はしっかりと治療すれば必ず改善します。
歯周病はお口の中の歯周病菌が原因の感染症です。そこでブラッシング指導と歯石の除去で歯周病の原因をとり除きます。咬み合わせによって過大な力が悪影響を及ぼす場合は治療が必要になります。お菓子などの間食のとり方が不適切な場合など食事指導も行います。
メンテナンスの重要性
歯周病は、とても再発しやすいお口の病気です。そうならないためにも、歯医者さんで定期的な検診を受けることでそのリスクは大幅に軽減できます。ご自身で注意すべき点は、歯ミガキを歯科医師の指導される通りに忠実に行うことでも、歯周病の発症・再発のリスクを回避することができます。このことを、「ホームケア」や「セルフケア」と呼びます。しかし、ご自身によるケアだけでは、歯肉の奥(歯周ポケット)まで徹底的に掃除することができません。歯医者さんで受けられるクリーニング(プロフェッショナルケア)であれば、ご自身で管理しきれない箇所まで清潔に保つことができるので、歯周病にかかるリスクは最大現減らせることができるでしょう。
- 歯周精密検査
X線検査や歯周ポケットの確認・動揺度を検査 - 歯ミガキ(しっかり磨けているか)の再確認
- 噛み合わせのチェックを行います
- 生活習慣を指導します
- 歯のクリーニング、抗菌剤の塗布、フッ素塗布 など
ご存知でしたか?お口と体の関係
歯ぐきの病気が歯周病です。
お口の中には、誰でも数百億の細菌がいるんです。毎日のお手入れを怠ると、
- 歯がぐらぐらになってきます
- 痛みが無いので、気づかずに進行
- 血管的寿命が縮まります
- お腹の赤ちゃんに影響します
- 肺炎になりやすくなります
- 糖尿病の方は要注意!!
年齢のせいでも、体質のせいでもありません、予防できますし、改善が見込まれます。
- 歯の自然な白さと美しさを保つ
- 歯周病や虫歯の予防
- 仕上げにフッ素塗布もしますので歯が強くなります。